建築も瞬間芸術たりえるのか。
- matsuokaarchi
- 2007年6月18日
- 読了時間: 2分
今日はお台場で開催中のノマディック美術館に行ってきた。

内容は写真・映像・美術装置・小説が一体となった、現在も進行中のアートロジェクトで、グレゴリー・コルベールが15年にわたって製作してきたのもだ。そしてこの美術館は建築家の坂茂(ばんしげる)によって設計された。坂茂は日本でも有名だけど、海外、特にヨーロッパで人気の建築家で各国の博覧会の日本館を多く手がけている。作品の特徴としては、紙や竹などの日本文化を象徴する素材をはじめ、色んな素材の特性を活かした表現が魅力的で紙だけで出来た建築なんてものもある。 美術館は貨物用のコンテナを4段に積み上げて3列並べ、その上に鉄骨の骨組みに布の屋根をかけた仮設建築だ。コンテナは各開催地でレンタルされたもので作品以外のものはほとんどが現地で調達でき会期が終わると取り壊される。 写真や映像がそうであるように、建築もまさに瞬間芸術となっている。建築と展示作品が高次元で融合し昇華した非常に質の高い空間表現となっている。作品の素晴らしさもさることながら、建築に込められたそういった意味も感じてほしい。 写真作品は全て布に印刷されている。セピア色の写真に布の質感がよく合ってて作品自体の表現方法もよく考えられて素晴らしかった。作品中に多く登場する「本」。これは知識の象徴として、人間とそれ以外の動物の間にある埋められない差異を表現したものと捉えるが、時に人間を弱い存在として不自由な存在として扱われていたりするのを見ると、自然の前では全ての生命が平等であることを感じさせられる。 これはあくまでも現時点での僕の解釈だけど、解釈の幅が広い作品群だと思うので 人によって解釈の仕方が違ってそれもまた面白い。 行かなかったからといって損をすることはないけど、行けば得るものが非常に多い美術館だと思う。来週日曜日までの開催なので興味のある人は絶対に行ったほうがいい。世界中を周る移動美術館なので、次いつ日本に来るかわからないので。 あ、ちなみに。行くなら午前中に行くことをオススメします。僕が帰る頃(14時くらい)にはチケット買うのに30分、入場するのにも30分かかってました。
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