天才脳
親にとってどう子供を育てるのかは非常に悩ましい問題なんだと思う。早期幼児教育によって子供の能力は向上するのか。後天的に外部から与えられた刺激によって細胞間のシナプスの形成を促し、様々な感覚野・運動野を立体的構造とすることで天才脳を作る。 このGC理論によって教育された子供は天才といわれもてはやされるが、その裏ではとんでもない事実が隠されているというお話。 一見、教育論が主題かと思いきや実は命の価値が主題だったりする。命の価値は平等と頭ではわかっていても我々はいろんなところで優劣をつけて生きている。主人公と同じ立場に立たされたとき自分はどう考えるだろうか。
『金のゆりかご』 北川歩実 著