

知ることの恐怖と、知らないことの恐怖。
今はどうか知らないけど、かつては経済大国といわれたこの国で食糧難に直面するなんて思わなかった。そういえばその前は農業大国だったはずのこの国で。
きっかけは今しきりに報道されてるミートホープ社の偽装事件だ。テレビや新聞でどのような報道がされてるのかは詳しくは知らないんだけど、その内容は大方「異種肉の混入」と「産地偽装」だと思う。
でも今回の偽装はそんなレベルじゃない。大体、牛肉と豚肉の単価を比べてみても高級肉でない限りそんなに値段に差はないから、「異種肉の混入」と「産地偽装」くらいじゃあどう見てもハイリスク・ローリターンすぎる。じゃあ何でこんなことを7年も続けてたかって言うと儲かって儲かってしょうがない方法を思いついたからだ。
それは完全に腐ってて腐臭が漂っている肉を消毒液に一晩漬け込んでそれをミンチにし、新鮮な牛肉の色を再現する為に大量の家畜の血で染色し直したものを、牛肉のミンチとして出荷していたってワケだ。元々廃棄するはずの肉だったわけだから元手はタダだ。儲からないワケがない。業界のプロが7年間も気がつかなかったんだから、その偽装っ


建築も瞬間芸術たりえるのか。
今日はお台場で開催中のノマディック美術館に行ってきた。 内容は写真・映像・美術装置・小説が一体となった、現在も進行中のアートロジェクトで、グレゴリー・コルベールが15年にわたって製作してきたのもだ。そしてこの美術館は建築家の坂茂(ばんしげる)によって設計された。坂茂は日本でも有名だけど、海外、特にヨーロッパで人気の建築家で各国の博覧会の日本館を多く手がけている。作品の特徴としては、紙や竹などの日本文化を象徴する素材をはじめ、色んな素材の特性を活かした表現が魅力的で紙だけで出来た建築なんてものもある。
美術館は貨物用のコンテナを4段に積み上げて3列並べ、その上に鉄骨の骨組みに布の屋根をかけた仮設建築だ。コンテナは各開催地でレンタルされたもので作品以外のものはほとんどが現地で調達でき会期が終わると取り壊される。
写真や映像がそうであるように、建築もまさに瞬間芸術となっている。建築と展示作品が高次元で融合し昇華した非常に質の高い空間表現となっている。作品の素晴らしさもさることながら、建築に込められたそういった意味も感じてほしい。
写真作品は


笑いと平和の捉え方
初の連日更新。と思ったらもう日付変わっちゃったけど。
連休二日目の今日はジムに行った後、時間があったので映画に行った。また映画の話かとお思いでしょうが近くに映画館があるのでしょうがない。
◆1本目:『大日本人』◆ この映画をなんという言葉で表現していいものか未だにわからない。なぜなら言葉にしようとすればするほど、この映画の本来のあるべき姿から乖離していくような気がするからだ。だから内容については触れられないし、ただの感想になっちゃうけど、ひとつわかっていることは万人受けする映画では絶対にないってこと。
たぶん10人観たら6~7人が面白くないって思うか、頭の中が「?」マークでいっぱいになるはずだ。ただ、この映画を観ようと思った時点で、たぶんその人は監督の笑いをある程度理解してる人だと思うので、半分以上の人は面白いって思うのかもしれない。
自分がこの映画が受け入れられるタイプかどうかを示す指標がある。それは監督がこれまで撮ってきたコント作品だ。彼の近作である『visualbum』と初期作品の『頭頭』が好きな人なら間違いなく楽しめる。


映画三昧三本寸評
普段はあまり休みのない生活をしてるけど、今週末はなぜか3連休で今日はその初日だった。何をして過ごそうかと考えたところ、今日が映画の日だって事に気がついた。というワケで、なるべく多くの映画を観る事とキリンカップの時間までには家に戻ることだけを決めて渋谷へ。
◆1本目:『寂しい時は抱きしめて』◆ コミュニケーションもSEXに対する意識もどんどんカジュアル化している昨今。本物の愛情をどうやって探せば良いのかわからずに本当の恋愛ができない。SEXはできてもそこに愛情を見つけられない。そんな現代女性の恋愛観と本当の愛を見つけるまでの一人の若き女性の愛と性を描いた作品。
と、映画の概要を掻い摘んで書けば現代社会の断面を普遍的なテーマで描いたように聞こえるけど、そんなに深いものではない。性描写が露骨で説明的な表現もセリフも意識的に省いているから、
二人のSEXが動物的な行為にしか見えず全く共感できないし、「愛」として描かれているものが一歩引いて見てみると単にカラダの相性に過ぎないというところに無理を感じる。
ただ、主演の二人が美しいのでポルノと