

医療の闇
優良コンテンツとして世界の様々なジャンルで認められ始めた日本の漫画。娯楽性・社会性の高い作品を多く生み出している佐藤秀峰という作家は表現の場を求めて幾度か出版社を渡り歩いている。
社会性の部分で表現の制約を受けることが少なくないらしく、時には半年以上の休載に入ったりする。それでも連載が続くのは作品自体の質が高いからだ。と思う。


苺夜
タイトルのイメージから内容を推測して読むと、そのギャップに面食らうことになる。あるひとつの小さな事件をきっかけに猟奇的な大事件へと発展していく本格事件モノ。決して甘くはない。
では堅苦しい内容かといえばそうではなく極めてエンターテインメント性は高い。特筆すべきは活き活きとした人物設計だろうか。小説に限らず映画やドラマでも人物が描けていない作品が多いけど、この小説の登場人物には血が通っている。
好きな作家が一人増えました。 『ストロベリーナイト』
誉田哲也 著