

この世界はファンタジー
約2ヶ月、映画断ちしてました。それまでかなりのハイペースで映画を観ていたので少し控えようかと。それを先週解禁。どうしても観たかったので。
ダークファンタジーの傑作と言われ、今年一番の映画に挙げる人も多いみたいだけど、そこまで大絶賛できるほど内容を理解できませんでした。
1944年のスペイン内戦で父を亡くした本が大好きな少女オフェリアは、大尉であるファシストの義父から逃れたいと願うばかりに自分の中に新しい世界を創り出す。その幻想世界を冒険するお話なんだけど、オフェリアの目には狂気を帯びた現実世界こそがファンタジーに映っていたのかもしれない。
良作であることは間違いないし、その範疇にとどまらない何か突出したものはヒシヒシと感じるんだけど、それを自分の中で消化し切れていない。もう少し考えます。
今の時点での感想としてはファンタジーの皮を被った戦争映画、もしくはその逆って感じ。 『パンズ・ラビリンス』


出たっ!
今、デスクでラディッシュを育ててます。南アルプスの天然水を買ったら、種と固形栄養土が付いてました。 子供の頃はなんとも思わなかったんだけど、いま改めて考えると土に埋めて水をやるだけで生命活動を始める植物の姿に神秘的なものを感じます。太陽に向かってただひたすら葉を広げる。けなげです。
建築に携わる者には珍しく、僕は高校時代、物理ではなく生物を専攻してました。生命のメカニズムに興味があったから。そこで学んだことを今、ラディッシュを育てながら確認しているところです。


20th Century Boy
とうとう最終巻が出た。
子供のころに描いた空想が数十年後に現実のものとなり、世界を震撼させるというSF漫画。その空想を実行した「ともだち」といわれる人物には子供のころに誰もが抱えるコンプレックスが根底にあって、それが大人になっても消えずに残ってる。
ストーリー自体はSFだけど、その行動原理にはリアリティがあって、その辺の構成のうまさが浦沢直樹らしい。散らかしまくった伏線の多くが回収されずにほったらかしのままなのが消化不良を起こしたみたいで釈然としないけど、その辺は映画に期待することとしよう。