回答
>ジュンさん
コメントありがとうございます。
先週のブログの続きですが、ベトナム戦争戦没者慰霊碑の設計者は設計競技によって選ばれ、当選者はコンペ当選時、イエール大学建築学科の学生で21歳だったマヤ・リンです。
モニュメントやオブジェクトを作るのではなく、行為や現象を発現させる装置のみを用意するというランドスケープの基本に則った秀逸な作品だと思います。


ランドスケープ≠外構デザイン
前回に関連して。 これらを混同している人が多いように思う。 現代ランドスケープの傑作「ベトナム戦争戦没者慰霊碑」 Ⅴ字に切り込まれた大地に最高で高さ3mの黒御影。そこに戦没者の名前が刻まれています。 像や慰霊碑、碑文もなにもないただ壁があるだけという構成に当初は非難の嵐だった。
しかし大地そのものと壁に沿って歩く行為そのものが慰霊の形として理解されたとき、戦没者慰霊のシンボルとして人々の間に定着した。
そして壁に沿って歩いていったその先には・・・。 なんと言う皮肉。作者の平和への願いが伝わってきます。


東福寺
僕が好きな庭のひとつ。重森三玲作、東福寺・八相の庭。このほおずりしたくなるようなモコモコのコケがたまりません。 重森三玲の庭は現代ランドスケープに通じる要素がふんだんに盛り込まれていて、その製作意図に思いを走らせるといろいろなものが見えてきます。
僕の大学は当時には珍しくランドスケープに力を入れたカリキュラムが組まれていて、建築以上に「それ以外の部分」が重要だと教わりました。
その概念を理解するのは非常に難しく、僕は同じ講義を毎年受けて、演習を通してやっと「なんとなくこんな感じかなぁ」と思うに至った程度で、これほど感覚的で説明しにくいものはないと思いました。
その甲斐あってかおかげでランドスケープ展で賞をいただいたりもしましたが、日本の住宅事情では
なかなかランドスケープ的な考え方が許されるケースは少なく、大学で得たスキルが活かせないのは悲しい限りです。


phase5
外出の多くなるこの時期にとうとう日本でも感染の疑いのある人が数名判明したそうで。そんなときは最悪のケースを想定し少なくとも甘い読みはしないのが鉄則。
というわけでどうしても外出しなければならない人はコチラ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001EYQ0N2/maeday-22/ref=nosim/
そうでない人はコチラをどうぞ。