夏のオススメ映画 ’08
って、もう秋だけど。今日は久しぶりのブログで久しぶりの映画レビュー。 普段は1回の日記で1本の映画を取り上げるんだけど、それは寸評では書ききれないほどの多様解釈が可能な映画か、もしくは明確な意図を持ってるんだけどその本質を導くのに結構な掘り下げをしなくちゃならない映画か...
横浜・横須賀が舞台
土地勘のある場所が舞台になっている小説を初めて読んでいます。風景が完璧にイメージできるので登場人物のリアリティが増します。 『ガリレオ』シリーズと『秘密』、『レイクサイド』はたまたまヒットしましたが、それ以外の東野作品の映像化はことごとく失敗しています。この作品もこの秋...
空を這う
「キルドレ」と呼ばれる年を取らない少年たちを戦闘機に乗せショーとしての戦争の最前線に補充されていく。繰り返される日々の中で戦うことでしか生きていることを実感できないキルドレは同時に死に対しても無感情であるかのようだ。 誰と、何のために、どうして戦うのか。考えることすら放棄し...
救いようのない闇
初監督作品『クラッシュ』でアカデミー賞作品賞を受賞したポール・ハギスの最新作。行方不明になったイラク帰還兵の息子を探そうと、元軍警察の父親が独自の調査を進める中、突如として息子の他殺体が発見される。 父親はその真相を探るべく更に調査を進めていく。ここで描かれているのは、...
搾り出して配達
わずか数館から始まった上映が口コミによって2000以上の劇場で公開され、アカデミー賞にノミネートされるまでとなった。 16歳の少女が妊娠する話なんだけど、この主人公が痛快なキャラクターで、悪態をつきながらも持ち前のユーモアのお陰で嫌味を感じさせない。このような会話劇を生...
河童の旅行記
友人がぜひ読んでみてほしいと言って、わざわざ買ってきてくれた本。小説『少年H』で知られる舞台美術出身の作家・妹尾河童の「覗いた」シリーズ・ヨーロッパ編。 気になった建物・風景・車掌さんの制服、泊まった全ての部屋をスケッチし、その国の文化や歴史、気候風土などによる特徴をう...